なぜ会話を聞き取れないのか

答え:「弱形」を知らないから

単語には「1. 意味が大事な単語」「2. 文法の機能が大事な単語」の2種類があるが、
リスニングで大事なのは、「2. 文法の機能が大事な単語」の方!(to, and, can, of, ourなど)


辞書で2に分類される単語を調べれば分かるけど、これらには「弱形」「強形」の2通りの発音がある。

発音の種類 説明
弱形 ふだんの発音 "to"の弱形は「タ」
強形 強調or丁寧に言う時の発音 "to"の強形は「トゥー」


日本人は「強形」で発音を覚えちゃうけど、実際に使われるのは「弱形」が多いので混乱しちゃう。


そして注意するのが、「弱形」は小さな声で発音することではない!ということ。
「弱形」=「軽く、小さな声で発音」という意味ではなく、「弱形」という発音が存在するので注意。

ネイティブの会話は「速い」のでなく「短い」

「速い」と錯覚してしまう原因は以下の2つ。

  1. 弱形を知らないから
  2. 子音の正しい発音ができず、余分な母音を入れてしまうから
1個目の解説

先程説明した「弱形」のこと。弱形は発音が短いので速くなったのかと錯覚する。

2個目の解説

例えば「street」を発音するときに、本当は[stri:t]と発音するところを、日本人は[sutori:to]と言ってしまいがちである。
その間違いに気づかず、ネイティブが言った「street」を日本人発音の「ストリート」と比べて、そのギャップに「速い」と錯覚する。

というわけで

「弱系」を知り、余分な母音を入れないように意識するようにすれば、
少しはネイティブの会話も聞き取れるようになるんじゃないの、という話でした。(`・ω・)b グッ

おまけ:弱形一覧

発音記号も書きたかった(´д`)

前置詞
単語 強形 弱形
of オヴ ァヴ/ア/ヴ
to トゥー
for フォー ファ
from フロム フム
at アット ァト
as アズ ァズ
with ウイズ ワズ
in イン ァン
on オン ァン
代名詞
単語 強形 弱形
you ユー ユ/ヤ
your ユア ヤー
he ヒー ヒ/イー
his ヒズ イズ
him ヒム イム
she シー
her ハー ァー
they ゼイ
their ゼア
them ゼム ァム
me ミー
our アウア アー
us アス ァス
who(関係代名詞) フー
接続詞
単語 強形 弱形
and アンド ァン/ンド
or オァ オー/ァ
助動詞
単語 強形 弱形
can キャン カン/クン
could クッド カド
should シュッド シャド
will ウィル ァル
would ウッド ァド
have ハヴ ァヴ/ヴ
has ハズ ァズ/ズ
had ハッド ァド/ド
do ドゥー ドゥ/ダ
be動詞
単語 強形 弱形
be ビー
been ビーン ビン
is イズ
am アム
are アー
その他
単語 強形 弱形
some サム サム/スム
any アニィ ァニ

参考

凄く分かりやすくて良い本だと思う!

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